真っ黒な背景の左上に、アンダースコアのカーソルだけが出て点滅します。

普通なら、しばらく経つとWindowsが起動しそうなもんですが、
この症状の場合は、どれだけ待っても起動しません。
というか、ハードディスクのアクセスランプも、すぐに消えてしまうはずです。

パソコンの電源が入ると、まずマザーボードのBIOSが起動します。
そして、BIOSで設定されているデバイスの起動優先順位に従って、ハードディスク等を読み込み、
OSを立ち上げていくという順序になります。

アンダースコアのカーソルだけが出て点滅する状態というのは、
少なくともハードディスク等の外部記憶装置に処理が移っている状態です。
ハードディスクのアクセスランプに注目しながら起動してみると、
起動直後にちょっとだけ点灯して、その後完全に消えてしまうのが確認できると思います。

ハードディスクを読みに行ってはいるものの、その最初の段階でつまずいてしまっているのです。

カーソルが点滅し続ける原因

原因についてふれる前に、パソコンが起動していく順序をざっくり書いておきます。
そうじゃないと、何がどうなっているのかを理解しにくい、というかできないので。
ちょっとカタカナ多めですが、ご容赦ください。

BIOSがハードディスクにアクセスすると、
まずハードディスクの先頭セクタ、MBR(マスターブートレコード)を読みに行きます。
続けて、MBRのパーティションテーブルで指定されているアクティブなパーティションを読みに行きます。
アクティブなパーティションの先頭セクタ、PBR(パーティションブートレコード)を読み終えると、
PBRのブートストラップローダが、NTLDRなりBOOTMGRなり(こいつらはファイル)といった、
Windowsのブートローダを読みに行きます。

カーソルが点滅したまま起動しない一番の原因として考えられるのは、これらブートセクタの破損です。
特に、ブートセクタのプログラム部分、
具体的には、MBRやPBRのブートストラップローダに問題がある場合に、カーソルが点滅し続けるようになります

ハードディスクにアクセスはするものの、
そこから先のプログラムが一切認識できず、パソコンとしてどうにも動きようがないので、
カーソルが点滅したまま起動しない、という状態におちいってしまうわけです。
ブートストラップローダはハードディスク内で一番最初に実行されるプログラムなので、
これが読み込まれないことには、不具合があるというエラー表示をすることさえできないのです。

これは、Windowsがインストールされているパーティションにアクセスする以前の問題なので、
セーフモードだろうが何だろうが、Windowsを起動できるわけがないのです。

カーソル点滅状態からの復旧

カーソル点滅から起動しないという原因の多くは、ブートセクタの異常にあるので、
まず試みるべきはブートセクタの修復です。

ただし、言うまでもなく、ハードディスク内のデータの重要度が高い場合は、
データの救出を最優先に考えてください
ここから先の作業によっては、症状を悪化させてしまう危険性があります。

普通にパソコンを使っているだけでは、ブートセクタを書き換えるようなことは、そうそうありません。
ブートセクタが正常でないというのは、
ハードディスク自体が正常に読み書きできていない場合も多いのです。
ハードディスクを継続使用する場合には、事前にエラーチェックをしたほうがいいでしょう。

ここではハードディスクのエラーをチェックするツールとして、
Drive Fitness Test」を紹介しています。

ブートセクタの修復については、MBRとPBRに分けてまとめてみました。

繰り返しになりますが、カーソルが点滅し続けて起動できない場合、
ほとんどの原因は、MBRやPBRのブートストラップローダにあります。
なかでも、MBRの修復で復旧できるケースは比較的多いです。
逆に、それでも復旧できなかった場合は、
ハードディスクの状態が重篤である可能性が極めて高いです。